週刊少年ジャンプ2020年25号を読んだので、感想を書いていきます。例のごとくネタバレ注意です。
特別読切『ユーゲンと女霊学級』あらすじ
『食戟のソーマ』のコンビが再び新作を描かれたようです。
あらすじは、「品行方正」「清純精錬」がスローガンの超有名お嬢様女子高「私立ファルビオン女学院(通称ファル女)」の女子生徒が、ある日を境に引きこもり&不登校になります。
新任女性教師でその女子生徒の副担任である佐藤深白(サトウミシロ)は、
その問題を解決するために学校が呼んだ主人公、東尋坊幽玄(とうじんぼうゆうげん)と共に問題の生徒の家に家庭訪問に行くことになります。
幽玄の車で女子生徒の家に向かう道中の車内にて、
「生徒の家に伺うんですよ? もうちょっと適した服装があるのでは? 少し浮つきすぎかと……」
と、見るからに遊び慣れているかのような派手めな衣装の幽玄を諫めます。
しかし、
幽玄
「おめかしぐらいしないとなあ。何たって今日運命の女性と出会うかもなんだから」
深白
「は?」
幽玄
「俺は昔から結婚願望っていうのかな…それが強くてさ――中略――天下のファル女ならきっと極上の美人が揃ってる。俺の将来のお嫁さん探しに…ピッタリな場所だよな」
生徒とそういう目的でお近づきになろうとしていた幽玄に怒りを露わにして車を降りる深白でしたが、
問題の生徒は普通のカウンセリングなどの手段では助けられないという確信が幽玄にはあり、結局共に生徒の家に向かうことになります。
生徒の名前は見取沢さえり(みどりさわさえり)、不登校になってからもファル女の教師陣やカウンセラーが出向いても改善できていない状態でした。
本人に会うと、まるで廃人化したかのように、別人のように生気のない後ろ姿で登場しました。
幽玄はどす黒い影のようなものを確認し、深白がきっかけで見取沢の肩に触れてしまいます。
するとその手の手袋が謎のどす黒い存在により、朽ちかけていました。
それは霊障が進行して、普通の人が触れば即 もらうレベルとのことでした。
幽玄の本業は霊媒師であることを深白に告げます。
見取沢には悩みがありました。
彼女は習い事のバイオリンとフルートと書道は皆勤賞、児童養護施設と子ども会のボランティアも手伝っており、
ファル女の見本のような生徒でした。
しかしそれ故にみんなから頼られ、彼女を追い詰めていました。
彼女が書いていた日記にも、頼られることは幸せなことであると理解しつつも、
「ちょっとだけ…疲れたなあ」
と悩みを吐き出していました。
彼女に憑いている霊は低級な悪霊であるが、人が精神的に弱っているのを狙って取り憑き生命力を奪っていくそうです。
見取沢の霊魂(たましい)は半悪霊化し閉じこもった状態にあり、このままでは除霊ができません。
どこかに悪霊を完全に発現させ、霊魂を開放するきっかけになる根を見つける必要があると幽玄は言います。
深白は見取沢の靴箱にくしゃくしゃになった紙があるのを見つけます。
それは彼女の日記の続きとなる1ページ。
本来の日記の文字の後に、異形の文字で負の言葉が目の前で記載されていき、最後には…
「見たなオマエ」
と記された文字を見た直後、
まるで貞子のような髪型で、腕が6本生えた巨大な異形が姿を現します。
それは見取沢の悪霊が完全に発現した姿であり、つまり先程の紙が根だったのです。
そこへ幽玄が颯爽と登場します。
数珠と札で異形を縛り、彼のネクタイに隠された特殊能力で見取沢の霊魂(たましい)を開放し、彼女は無事救出されることとなります。
後日、見取沢にお礼を言われ、下の名前で呼んでほしいと恥ずかし気に告げながら去る彼女に対し
「お嫁さん候補入り……だな」
と危険発言する幽玄に深白はブチギレます。
生徒の不登校を解決した幽玄に対し、他の教師は褒め称えますが、一人の教師が新たな事実を告げます。
クラスが丸ごと不登校になった、とのことでした。
それを聞いたファル女の理事長は幽玄を非常勤講師と認め、そのクラスの担任を任されることになるのでした。
幽玄は嬉しそうに引き受け、見取沢を除いたクラスの残り29霊(人)に対し、
「どれほどの美人が揃ってるか楽しみだ」
の台詞と共に、物語は終了します。
特別読切『ユーゲンと女霊学級』感想
やはり画力の時点で他の先生とはレベルが大きく違うのが興奮しました。
作画担当の佐伯俊先生は元々デジタルで漫画を描いていらっしゃいましたが、目次コメントで「CLIP STUDIO(クリップスタジオ)」を使われたそうです。
クリスタ私も使ってるソフトですw
私はイラスト全然描けてなくて最近使えてませんが(^_^;)
なんというか、『食戟のソーマ』の時から思っていましたが、
デジタルの作画の凄さを大いに教えて頂いた偉大な先生です!
それもあり、元々の画力のレベルが規格外なのもあり、
キャラクターが物凄くカッコいいし女性キャラは深白先生も見取沢さんもめちゃくちゃ可愛いし、
最後の見取沢さんの台詞
「あの…幽玄先生。私のことは呼び捨てにして下さって構いません。できれば……下の名前で」
を、おもっくそ赤面しながら照れながら言いつつ恥ずかしそうに去る姿は反則的に可愛かったですw
深白先生もツッコミ兼幽玄の案内役として終始立ち回り、眼鏡が外れた顔含めてめちゃくちゃ可愛かったです。
もし連載したら生徒とフラグ立つのはマズイし(当人は成人するまで待つとか言ってますが)、紆余曲折はあっても最終的には深白先生の方にフラグは立ちそうかな?w
そういえば今回の女性で主要キャラのうち、深白先生だけ口説かなかったのは何かあるのかな?w
『食戟のソーマ』の時は、せっかく女の子めちゃくちゃ可愛いのにえりなとのフラグ立つのがほぼ終盤だったし(三角関係が予想された田所さんとのフラグもやはり終盤だったし)、もっと恋愛要素も欲しかったのでw
そういう意味でも期待です。
そして霊の異形さとヤバさ、基本白黒の漫画の中で「影のような、炭のような異質な黒」をこれでもかというぐらいに表現されてましたね。
原作の附田裕斗先生も、料理以外のジャンルも全然いけるのですね♪
佐伯先生と組んだらバトル物も物凄く迫力あるものになりますし、絶対面白くなると思います。
是非連載してほしいと思いました♪
疑問点としては、やはり読切故の描写不足ですね。
ファル女のこと(保身に走る先生方との確執とか)やファル女の伝統とかどれほど凄い学校だったのか。
でもそういうのは読切で描くのは難しいでしょうから、それは別にいいのですが。
主人公の幽玄のネクタイから登場した女性のような……霊? はなんなのかとか、
そしてあの霊を使って見取沢さんを助けた原理がさっぱりです。
作画の凄さもあって、読者に大体どういう原理かを想像はしやすくなっているので、それはそれで良かったのかもしれません。
読者の想像でそこは楽しんでほしい、みたいな。
でもそれじゃ公式な解答がないまま、少なくとも連載化されるまでは読者が気になってもんもんすると思います(^_^;)
そこをやはり知りたかった、と個人的には思いました。
あと幽玄が結婚願望強くて大人だろうと未成年だろうと女子生徒だろうと見境なく口説くのは分かりましたがw
では男性が今回のようなことになったら助けてくれないのでしょうか?
というかそもそも男性は今回のようなことになるのでしょうか?
いや恐らく今回のような悩みは男女関係なくありますし、男も恐らく悪霊が憑くことはあると思います。
でも↑の性格だと助けてくれるのでしょうか?w
女性への執着が強すぎて、老若男女(用務員のおばさんも口説いてたけどw)関係なく助けてくれないなら、ちょっとジャンプの主人公としては物足りないですかね。
男性が悪霊に憑かれるのかどうかと男性に対する幽玄の描写がなかったので、やはりこれも描写不足な点でしょうか。
まあ限られたページ数で完結まで持っていかないといけない読切の大変さは多少なりとも理解しているつもりなので、
そこまで求めるのは酷かもしれませんが。
しかし何にせよ、あの迫力ある画力で凄まじく可愛い女の子がまたジャンプで読めるなら、私は何年でも待てますw
『呪術廻戦』
巻頭カラーで、迫力ある呪霊と禪院パパでしたね♪
今回も禪院パパ回ですか。
呪術廻戦はあまり出番がなさそうなキャラにもちゃんと見せ場を用意するのがいいですね。
キャラの数だけ術式があり、それらを見れるだけでも楽しいですね。
いつも思うのが、術式の能力がいつも面白いです。
東堂のような見た目めちゃくちゃパワーファイターがトリッキーな術式使いますし、そのギャップ含めたアイデアがいつも興味深くあります。
禪院パパの術式は、呪霊をフレーム? 二次元(異次元ではなく二次元。よって縦横があって奥行きがないような)空間に閉じ込めてましたが、
まだ謎な術式ですね。
4Kは分かるでしょうが、TPSなどのゲームをしていない人たちからすると「フレームレート」とか60fpsとか分かるのでしょうか?
まあアニメーションとかゲーム内のキャラの動きとかが、どれだけカクツキなくスムーズにヌルヌル動くかの度合いなわけですが。
私もYouTubeでゲーム実況したことで、初めて知った言葉だったので(^_^;)
そして物凄く悪ぶっててやる気のないような感じでも、なんだかんだで娘の真希さんを↑の術式で助けてるあたり、ちょっとほっこりしましたw
同時に今回の呪霊の脅威が描かれると共に、最後呪霊の領域展開で禪院パパを閉じ込めたので、
禪院パパとの一対一で決着がつく感じでしょうか。
お互いの術式が不明のままなので、一週で決着はつかないかな?
なんにせよ楽しみです。
あと呪術廻戦、いい加減乙骨くん出してくれないかな?w
0巻の内容が大好きな私としては中々つらいところですw
まあ彼が出たら虎杖くんの出番を食ってしまいそうですし、仕方ないのかもしれませんが。
でも五条先生がいる時点で、既に五条先生は主人公の虎杖より存在感抜群なキャラですし、
その五条先生が許されて乙骨くんがダメな理由が分からない。
そもそも五条先生自体(あるいは真希さんに狗巻くんにパンダくんも)乙骨くんと大いに関わりのあるキャラなのに、
なんで彼らが出れて乙骨くんだけ(^_^;)
と、私としてはそこがちょっと不満です。
まあ芥見先生も絶対その存在は忘れていないでしょうから、いつか壮大な再登場を期待していますw
『ONE PIECE』
もう今更私が感想を言うまでもないぐらいの超大作ですから、今回はちょっと気になったところだけ。
ルフィとゾロが今回怒った理由の「おしるこ」。
それは私も非常に分かりましたし、ルフィと同じ気持ちになりました。
それ故に隠密行動を破ってでもそいつをぶん殴りたかったのも理解しました。
そもそもルフィとゾロがそういう行動死ぬほど苦手なのは分かるのでw
二人の行動も物凄く分かるのです。
それ故に、隠密行動するぐらいならこいつら全員ぶっ倒すぐらいな感じの展開を予想していたのですが、
その後あっさり逃げる。
いや逃げても、せめて立ちはだかるやつはあっさり全員倒すのかと思っていたのです。
なのにあれほどカッコいい動機でケンカ売っておきながらそいつをぶちのめした後は、
逃げた上にその後あっさり敵のネームド能力者に手も足も出ずにやられてたのがカッコ悪すぎでしたね(例え変装で動きずらいハンデがあったとはいえ)。
キッドが来なかったら危なかったのもどうなの? て感じでした(^_^;)
ワンピースは結局最後は爽快な感じでボスを倒す展開はセオリーなので、今回はそのための布石として捉えておきますw
『夜桜さんちの大作戦』
先週から概ね予想通りではありました。
第1話の時点で絶対この家族「何らかの理由で事故を装って殺されたのでは?」とずっと思ってたので。
しかも夜桜一族の身体能力強化の真相とそれを悪用するためのアイデアが思った以上にえげつない💦
その夜桜の家族についていけている太陽の凄まじさが改めて分かると共に、
タンポポとやらの組織? が予想以上に強大だということが分かった一幕でしたね。
あれかな。
『名探偵コナン』で言う「黒の組織」的な?
作中のコナンもこの組織に対抗するために様々な協力者を得て戦ってますし、
確かに今回の院長先生の言う通り、1個人や夜桜の1家族ではどうにもならなさそうなのがヤバイです。
恐らく夜桜一族だけでなく、ヒナギクを始めとする太陽と今まで関わったメンバーと協力しながら徹底抗戦する感じでしょうか。
一時は掲載順からちょっと打ち切りも心配していましたが、今回は掲載順も真ん中あたりでしたし、
面白くなってきたので是非巻き返していってほしいですね♪
『ブラッククローバー』
「かませがかませの役割を放棄して蘇るなよw」
が、一番の感想でしたw
この『ブラッククローバー』、かませがめちゃくちゃウザいくせに味方のネームド以外には絶大に強いから民衆が虐殺されるという、
読者にとっては死ぬほどムカつく展開であるがゆえに、味方のネームドがそいつらを倒すから爽快感を得られるのに、
倒した奴らを蘇らすんじゃねえよw
せめて新たな刺客が登場にしてくれよ、
と思いましたw
まあそれほどウザいやつらを蘇らす今回のダークトライアドの一人が、さらに殺意わくほど腹立たしい性格で
「(ロロペチカが)もっとやる気出してくれると思って」
という理由でロロペチカ以外を虐殺しまくったのを始め存分に読者からのヘイトを集めまくったと思いますが。
そいつを倒すことによるさらなる爽快感を期待できるわけですが、ダークトライアドが今のところ無双状態だから、
勝てずにボロクソにやられそうなのが怖いしさらに腹立たしくなりそうなのがつらい。
何とか倒せる展開を期待します。
あと蘇ったかませの速やかな退場を(^_^;)
『チェンソーマン』
展開が早すぎて情報量が多すぎて頭に入ってこないw
今回で、恐らくデンジくんを狙う刺客編は一段落のような気がしますが。
もう少し説明が欲しいですw
ちょっと私自身整理するためにも、今のところ私が思いつく疑問を箇条書きにしてみます。
・まずサンタクローズって結局あの女性の方だったの?
・だったらあのおじいちゃんはなんなの?
・女性の祖父? それともおじいちゃんが趣味で呼んだ生贄以外の人間があの女性だとしたら赤の他人?
・だとしても何でサンタクロースが女性の方に急に変わったの?
・もともと女性がサンタクロースだったの?
・クアンシさん地獄にいる闇の悪魔に殺されたのにも関わらずめちゃくちゃ強そうな見た目で復活したのに、実際その後無双したのにマキマさんに殺された場合は復活できないの?
・宇宙の魔人とか、闇の悪魔の肉片を取り込んだ女性をえげつない方法で見開きページまで使って殺したくせにあっさりマキマさんに殺されるの?
・ぶっちゃけ宇宙よ? 宇宙から見たら人間のようなちっぽけな存在はもちろん、例え規格外な存在のマキマさんでさえ普通倒せるはずないよ?
・その宇宙の魔人をほぼ出オチ同然でマキマさんがSATSUGAIする展開は流石にちょっとどうなの?
・とりあえずマキマさんが作中最強でおK? でもだったら地獄にいた闇の悪魔は何で倒せずに地獄から帰らせるだけなの? 地獄のそいつよりは弱いの? 宇宙には勝てるのに?
・アキくんやコベニちゃん(とパワーと天使)無事? いや無事だろうけど両腕は?
・デンジくん主人公なのに弱くね?(まあ他のキャラが強すぎてそう見えるだけでしょうが、デンジくんの出番を奪いすぎですw)
まあ、恐らく今回のエピソードが解決編となる次号である程度は上記疑問点は明かされる…でしょう多分w
でも、もう少し説明が欲しいです。
展開早すぎですw
まあそれが長所であり、短所でもあるのですがw
でも私が↑のようにこれだけ「知りたい」と思わせてくれるほどの展開の早さなので、
やはり面白いのは確かですね♪
人気投票を開催しておきながらキャラを殺し過ぎなのはちょっとどうかと思いますがw