アンデットアンラック

週刊少年ジャンプ2020年31号感想(ネタバレ注意)

週刊少年ジャンプ2020年31号を読んだので、感想を書いていきます。例のごとくネタバレ注意です。

新連載『僕とロボ子』あらすじ

西暦20✖✖年という近未来で、AI搭載超高性能メイド型ロボット「オーダーメイド」が発売されている世界で、

家事はもちろん肩をもんでもらったり耳かきしてもらったり服の着替え手伝ってもらったり食事の時あ~んしてもらったり友達同士で肩車している様を微笑ましそうに見てくれたりと(最後ちょっとイミフだけどもそんな描写があったからw)、

生活を楽にしてくれるだけでなく、「可愛かった」という大きいお友達が黙っていなかったという真の理由もありオーダーメイドは大人気になっていました。

しかし主人公、ボンドの家は貧乏で「今時家に1体もいないの珍しいよな!」と友達二人組にちょっとからかわれる日々です。

その友達二人組もどこかの超有名作品で見た某ガキ大将のような肥満体系な少年と親が金持ちで親のスネかじってそうな少年でしたが、

どこかの超有名作品で見たことあるような友達二人組「ま! ボンドんチ貧乏だもんな!!(ヒヒヒ)(ウホホ)

ボンド「なっ!? それの何がオカシイんだよ!!」

どこかの超有名作品で見たことあるような友達二人組「確かに笑いごとじゃないか…」「ごめん…」

ボンド「せめて笑ってくれ―――!!! なんで微妙に優しいんだよ!!」

どこかの超有名作品で見たことあるような友達二人組「失言だった…」「コレ…少ないけど…」

ボンド「やめろそーゆーの!! 悪童であれ!!」

どこかの超有名作品で見たことあるような友達二人組「あ? オレ達の優しさが気に食わねぇってのか!?」「ボンドのくせに生意気だぞ」

ボンド「怒りドコロがわかんないよ!!」

その某超有名作品の二人組とは違って微妙に優しさをのぞかせ、それが逆に辛くてプレッシャーを感じてしまうボンドは、

料理以外の時でも常時包丁を持っている物騒な母親に「お願いだよ! 買ってよ!!」とオーダーメイドの購入をおねだりします。

当然ボンドのママはお金に余裕がないので拒否したり「兄弟が欲しいなら今夜パパと頑張ってみるから」と少年誌で言っていいのか心配になる発言もしつつ…

ボンド「見てよコレ! 中古なら安いのもあるし、ロボがいればママも楽できるでしょ!?」

ママ「それじゃあロボットが家事全部やってくれるみたいじゃない!」

ボンド「そうだよ!?」

ママ「じゃあママパート増やせるし自由な時間も作れるって言うの!?」

ボンド「そうなんじゃない!?」

ママ「なんでもっと早く言わないの!?」

ボンド「みんな怒りドコロおかしいってば!!」

 

と、またもや怒りドコロがおかしいやり取りをしつつ、ボンドの家でもオーダーメイドを買うことになるのでした。

そしていざオーダーメイドがやってきた日ですが……

やってきたのは可愛くて華奢で細くてちょっとおっちょこちょいなところもあって、でも主人のために尽くす癒しの塊のようなオーダーメイド……

ではなく、

暴走族のバイクを盗んでそのバイクで到着し、速攻追ってきた暴走族ともめ事を起こしつつ彼らを返り討ちにし、

デカくて体の部位がとにかく分厚くて膝がドラゴンボールのナッパみたいになっていて、色々いかつすぎる見た目な女性(?)のオーダーメイドでした。

ロボ子「今日からお世話になります! オーダーメイドのロボ子です!!」

ボンド「ロボ子!?」

ロボ子「真心込めてご奉仕します♡ 萌(もえ)・萌(もえ)・滅(めつ)」

ボンド「滅!? ――このロボちょっと変じゃ…」

ママ「まあステキ! さああがって!」

ロボ子「おっじゃまっむし~!!」

ボンド「ほらご覧!!」

性格もちょっと変でした。

そしてママはパートに行き、ボンドはロボ子と留守番することになります。

しかも仕事を頼んでもまるで出来ない上にとにかくハチャメチャなオーダーメイドでした。

具体的には……

・仕事を頼むとスカートを少しふわっと上げながら「かしこまりました」と了承する可愛い動作が、パンツ見えるほどスカート大きく上げてしかもパンツに『ダイハード』と書かれている。

・ファンタ(グレープ?)を頼んだらファンタと一緒に食事も作ってくれると言うので待ってたら「押忍!! クソ男飯!!」という白飯に卵(殻から出してない)とケチャップ(の容器そのまま)とファンタ(のペットボトルそのもの)が埋まっている謎の料理が登場する。

・充電が必要な時に「ジュ・テーム!! ジュ・テーム!!」と大音量で鳴る。

・そしていざ充電すると充電中の顔が鼻水とよだれを垂らしながら「ほげ~」

・不要な感情がないはずのオーダーメイドなのにめちゃくちゃ喜怒哀楽が激しすぎるし感情豊か。

・上記のことでボンドが訝しむと「そーなの!?」と密かに呟いて「ワタシカンジョウアリマセン」→ボンド「急にどうした!?」

・色々試しに頼んでみたら30分後には家が半壊状態になるという何もできないっぷり。

ボンド「何で何もできないの!? オーダーメイドでしょ!?」

ロボ子「な~んでだ!!」

ボンド「そーゆうのじゃなくて!!」

そんなロボ子にボンドは愛想をつかしてロボ子を役立たず認定し、「メルカリに出品してやる!!」とまで言い出して家を飛び出します。

そして道路にてトラックに轢かれそうになったボンドは、追ってきたロボ子が咄嗟に飛び出してボンドを押し、トラックの走行範囲から逃がします。

ボンド(あんなにヒドイことを言った僕を、なんで…)

そしてロボ子は一人トラックの目前に取り残されます。

ボンド(なんでじゃないよ!! バカか僕は!!――中略――ロボ子はずっと僕のために一生懸命だっただけじゃないか!! なのに僕は…他と比べてばっかりで…)

ロボ子「サヨナラ」

ボンド「ロボ子ォ―――!!!」

そしてロボ子はトラックに轢かれて壊滅…―――

ではなく、

壊滅したのはトラックのほうでした(運転手は無事)。

あまりに強靭過ぎて、ロボ子は無傷でした。

そして、上記行いを反省したボンドは謝罪し、ロボ子は改めてボンドの家のオーダーメイドとなるのでした。

なんかママの間違いで実はオーダーメイドを頼めていなかったことが最後に判明して、

ボンド(じゃあ…こいつ何なの…?)

というちょっとホラーな疑問が生まれますが、

ボンド(ま! いっか☆)

で済ませるのでした。

新連載『僕とロボ子』感想

『約束のネバーランド』のスピンオフギャグ『お約束のネバーランド』で有名になられた宮崎先生の新作ですね。

そういえば、『約束のネバーランド』が終わったことで『お約束のネバーランド』もいつの間にか終わってたのでしょうか。

そっちはあまり読んでいなかったから分からなかった💦

しかし、宮崎先生、相変わらずロボ子のような見た目と体型のゴツイキャラがテンプレですねw

『お約束のネバーランド』のママすらその体型にしたのは爆笑しましたが、このロボ子だと違和感なさ過ぎてそれもまたウケますw

冒頭のジャ●アンとすス●夫もどきとのやり取りの時点で思っていましたが、

彼らが微妙に優しかったり、「悪童であれ!!」には怒ったり、

ママの「なんでもっと早く言わないの!?」もそうですが、

怒りドコロがオカシイやり取りが面白いですねw

ギャグって結構人との感性が似通ってないと面白くなかったりもするものですが。

例えば作者と読者の年代が違ったりでネタが通じなかったり、逆に奇抜すぎる発想のギャグは読者がその面白さを理解できずに「?」となることも多いのです。

その点、上記やり取りは普通ならジャ●アンとス●夫もどきは最後までいじわるでなくちゃいけないのに、何故か微妙に優しいw

そしてその微妙な優しさがかえってボンドにプレッシャーを与えるw

なんというか、いじわるされるよりも哀れまれる方がキツイ、みたいな感じでしょうかw

ママも「じゃあママパート増やせるし自由な時間も作れるっていうの!?」からの上記台詞なので、

大きくではなく微妙に話の論点というか感性? をズラすことで読者にも分かりやすくし、ボンドのツッコミ「みんな怒りドコロおかしいってば!!」で大いにウケるわけですね♪

読者側の視点に立ってそれでいて面白いギャグを連発できるのですから、本当にギャグ漫画の心得をよくお分かりで凄まじいですね♪

あとはロボ子の見た目もそうですが、その性格!

何かいつの時代の人間? てツッコミたくなりましたw

恐らく賛否両論ある性格だと思いますので、先に否側になりそうな意見から。

上記のように、読者によっては理解できなさそうなネタを連発します。

まず『ドラゴンボール』のナッパの膝w

私は分かったし大いに知っているキャラだったから笑えましたが、ナッパを知らない人からすると「?」になると思います。

まあそれでもナッパを知らなくともロボ子自身の膝が凶器のように筋肉質だったから、ナッパがそういうキャラで、ナッパ自身の絵も載せていたから、

「あのいかついキャラと同じ膝なんだ」とナッパを知らなくても思うし、知らなくても笑えそうな気はしますがw

「おっじゃまっむし~」とか「加減がわからなかったりして」チーン

ボンド「そのキャラ何!?」

とか。

これも読者によっては分からない人がそこそこ多いと思います(^_^;)

が、ロボ子が上記台詞の時の動作も合わさって知らなくても面白いかもしれませんw

批判点も私的には何とかなりそうという、あまり批判にならない点だったかもしれませんw

とにかく見た目のインパクトが強すぎる故に多少ネタが分からなくても面白い気がしますw

あとはそのおやじくさい性格含めて、ロボ子というキャラがやはり面白すぎるし魅力的過ぎるのが非常に良い点だと思います。

あとボンドくんのツッコミがないと、今のところ彼以外はボケしかいないし、

銀魂の新八しかり、ボンドくんがいないとこの漫画がボケばかりで終わってしまうから、ボンドくんも必須で良いツッコミキャラですねw

あとはギャップ的な面白さ。

最後の車に轢かれるシーン。

普通は轢かれた者が死亡するか重大な障害が残るシーンになるわけですが、

よりによって轢いた側が壊滅するというw

しかもその直前でボンドと悲しい別れのような演出をしておいてw

「そっち!?」

みたいなツッコミを思わずしてしまいましたw

ギャグマンガって正直ストーリー漫画より難しい印象があるのですが、この漫画は読者に分かりやすいギャグが多いですし、

奇抜なギャグでも「そのネタがなんで面白いのか」を絵とキャラの表情と台詞もあって読者がネタに共感しやすいのだと思います。

とにかくギャグのセンスの塊のような漫画でしたw

『呪術廻戦』

ようやく恵視点!

待ってました!

大体私の予想通りではありましたが、感動は私の予想以上でした。

やはり読者の想像を超える展開はワクワクしますし感動します。

まず恵の戦術ですね。

虎杖と違って彼はかなり考えて戦術を練るタイプだと思います。

特級を圧倒した、真希さんの完成形である、未だ知らない自身の父親。

その圧倒的で明らかに自分より実力が上である相手にどうやって勝つか。

今の渋谷の状況、家入さんが居て反転術式で直してもらえることを自らのアドバンテージとし、

自分と相手、そして周囲の状況すら冷静に分析し、即短期決戦を選択できる判断能力。

恵の魅力はそういうところですね♪

それ故に考えすぎるところが欠点かもしれませんが、今回はそれが非常に役に立ってます。

路地裏に追い込んで相手が突っ込んでくる方角を限定し、

最後の刺突のタイミングずらし。

そこからの反撃は外しはしたものの、それは相手が甚爾という化け物だったからであり、

実力が上の相手でもこうして善戦できるのが恵の凄い所ですね♪

刺突のタイミングずらしが成功していなかったら最後の感動展開もなかったわけで、やはり恵の実力も確実に上がっているのが見て取れます。

というか前回の両面宿儺とか、前々回の漏瑚とか、とにかく勝負にならない圧倒的な力の差が描かれるばかりで、

こういう肉薄したバトルがなくて不満だったので、より今回の展開は好きになれました。

そして最後の場面。

この辺りは大体私の予想通りな展開でしたが、

甚爾が暴走した術式すら克服し、己を取り戻し(そして恐らく己を取り戻したきっかけは恵の声)、

「恵をお願いね」というかつての妻の言葉。

そして結果的には恵のために、彼を禪院家に売っていたこと。

呪力がない自分にとってはゴミ溜めでも呪力と術式があれば幾分マシな家が禪院家だったこと。

もう どうでもいい

どうでもいいんだ

と思っても……

それでも、やはり自分は父で恵は息子であり、

名前を恵に聞き、恵が「伏黒」と名乗ったことで

ようやく自らが戦っていた相手が自分の息子だと知り、

伏黒と名乗ったことで禪院家のしがらみからは解放されていることも分かって、

甚爾「禪院じゃねえのか。よかったな」

この台詞を嬉しそう(というふうには見えませんが、私にはそう見えましたw)に言うのが感動過ぎました。

「恵がきっかけで己を取り戻して何とかなる(そうなると恵に手出しできるわけがないので)」という展開は正直予想通りでしたが、

恵が最後まで相手が父親であることを知らなかった(あるいは真希さんのパパに聞いて今後知るのかもしれないですが)ことと、

最低でクズのような性格だと思っていた甚爾も、やはり父親だった。

その親愛からくる愛情も本物だった。

そう思わせてくれて、今回のエピソードは芥見先生に心からありがとうと言いたいです♪

『アンデットアンラック』

アンリペア(不治)があの眼帯くんなのは正直分かっていました。

不可視(アンシーン)とのやり取りで大体そうだと思っていたので。

つまり11人目が彼になるのは絶対ないでしょうねとも思っていました(^_^;)

だって世界が終わることよりも自分の復讐を優先するような連中のリーダーですから。

否定者は今回のちからくんのように確かに事情があり、この能力のせいで今まで散々苦労もしてきたのでしょう。

でも、前回の風子が言ったことそのまんまですね。

「確かに否定の力は…辛くて悲しいけど…だからって!! 世界(まわり)を恨むのは間違ってる!!」

しかし、となると11人目はそのちからくんになるのでしょうか。

現状戦力にはならなさそうですが(^_^;)

でも日本語同士で風子とも気が合いそうですし、組織に入ったら何とかやっていける……のかな?w

そしてアンリペアを始めとする、組織(ユニオン)に敵対する否定者狩りの集団との戦闘が必至ですね。

こういう漫画は主人公、あるいは主人公が所属する組織のライバルが絶対現れるものなので、

そのライバル集団と戦う展開は王道でベタながら、やはり非常に楽しみですね♪

『チェンソーマン』

うん、まあ、読者の置いてけぼり感をより加速させてきたなという印象です(^_^;)

せっかく人気が出始めていたのに、何でこのタイミングで訳分からない展開にするかな。

いや、まあ訳は分かります。

とりあえずマキマさんが諸悪の根源で、当初の目的の銃の悪魔の討伐も彼女がでっち上げたようなものだったんですね、多分。

でも、もうちょっと、もうちょっと読者に寄り添ってくれないのでしょうか。

天才の発想は理解しますが、いつかも書いたように、私含めて読者は凡人が大半です。

読者にも分かりやすくしてくれないとイミフになるのです。

上記のギャグマンガの項でも述べましたが。

あの死者のフルネームをあいうえお順(明らかにあいうえお順になってない箇所もありましたが)に大量に羅列してそれがインパクト大なのは確かなのですが、

よほど熱心な読者でない限り、あれを一々一人ずつ名前を読んだりはしません。

その中にアキくんの名前があったの3回目読んだぐらいでようやく分かりました。

今までデンジとパワーの世話をして彼らに情が湧いて、自分は死んでもいいからマキマさんに彼らは死なないよう迫った彼の、

そして今まで散々主要キャラすら殺してきたのに彼だけは生き延びていたから何だかんだで助かりそうという淡い期待も抱いていたのに、

最期がそんな分かりにくい死に方させるなよ!

マキマさんとアキくんと天使くんが撃たれている場面だったから分かる人は分かるかもしれませんが、

あの大量の死者の名前の羅列に混じってたら見逃しますよ!

私はその後マキマさんが死者の契約悪魔を使用するシーン。

「早川アキの『生前』契約悪魔『未来の悪魔』」

と書いてくれたことで、私は3回目にしてようやくアキくんが直前のシーンで死亡していたことに気づきました。

そのキャラクターに「死んでほしくない」と願うのは読者の勝手な想いであり、それを叶えるかどうかは作者さんの裁量次第です。

だからアキくんが死んだことはどうにもならないのでしょうしアキくんを殺してしまったことには文句を言うつもりはありません。

でも、超重要な主要ネームドキャラの死亡シーンをあんな雑に扱うなよ!

私のように死んだことすら気づかない読者さんも絶対いるよ!

とにかく死亡するキャラが多すぎるのが嫌でしたが、そしてそれも残念ながら魅力の一つだったのですが、

やはり私は今回の話が好きになれないですね💦

『ぼくたちは勉強ができない』

文乃ルート、加速してきましたね♪

今回のルートは理珠ルートとは違い、他のルートのヒロインがまだ諦めていないことが争点となっていましたね。

よってうるかが成幸くんに告白したシーンで前回は終わったわけですが。

やはり成幸くんがヒロインにときめくシーンが私はたまらなく好きです♪

前回、恐らくうるかに告白される前に聞いた文乃の台詞が成幸くんを大いにときめかせ、

結果、今回うるかが振られていたことが読者にだけ分かるわけですが(というか文乃ルートなのにうるかの告白OKするわけがないと読者にはバレバレでしたがw)

つまり成幸くんと文乃はお互いが両想いなのに、お互いが自分のことを好きということに気づいていないという、

読者にとってはキュンキュンすると共に、やきもきさせるテンプレ展開ではあります(^_^;)

だけど、他のそういう展開のテンプレ作品に共通するのは、いつその関係の均衡がくずされるか分からないことです(他のヒロインとの関係からも)。

でも、この僕勉では「文乃ルート」と銘打って近いうちに必ず決着を迎えることが分かっているので、

安心して待つことが出来ます。

文乃はメインヒロインの中で一番少女漫画チックなことを考えていて、成幸くんと自分が少女漫画のような関係になっている妄想を頭の中でしていて、

めちゃくちゃ可愛いキャラなので、正直文乃ルートめちゃくちゃ楽しみです。

そして何で男性がこういう妄想をすると気持ち悪いのに、文乃のような女子がやるとめちゃくちゃ可愛いのでしょうねw