週刊少年ジャンプ2020年35号を読んだので、感想を書いていきます。例のごとくネタバレ注意です。
読切『アオのハコ』
非常に簡単にあらすじを書くと、
バレー部の高校2年生の主人公、猪股大喜(いのまたたいき)が3年生の女子バスケ部部長、鹿野千夏(かのちなつ)先輩と毎朝の朝練で時間を共有することをきっかけに恋をし、
そして実は千夏先輩も大喜くんを想っていたという感じで、最後付き合ってキスして終わるという感じですが。
まあこれだけ書くとはいはい良かったねとかリア充爆発しろとか色々罵詈雑言が出てきそうですがw
そして実際最後付き合ってキスして終わる恋愛漫画って、今でこそそういう単純な恋愛漫画は少ない気がしますが、
ちょっと前の恋愛漫画のテンプレのような終わり方、だった気がします。
なので、そういう展開とラストのオチは確かに普通過ぎたという感想はあります。
言い方を変えれば「王道」と言えますので、私的にはアリな終わり方だと思いますが。
あと先にちょっと気になった点を書いておくと、カラー絵の千夏先輩が、見方によっては男の子のように見えてしまったのです。
まあ私が感じただけなので、私だけかもしれませんが(^_^;)
逆に白黒のコマの千夏先輩は物凄く女の子らしくて可愛く描けているのに、ちょっともったいないなと思いました。
カラーより白黒の方が可愛いと思ってしまうという、ちょっと珍しい作品でした。
あれかな。カラーは運動用の衣装にバスケ男子がよくやるようなポーズだからなのもあるのでしょうか。
バスケットボールを両足というか両膝で囲んだ状態で、ボールに手を触れているようなポーズ。
でも後述するように女の子の描き方が物凄くお上手なので、カラーも今度は制服バージョンとか、あるいは大喜くんと一緒のシーンとか。
そういうのも込めてだと絶対可愛くなると思うので、あんまり心配はいらない感じですかね。
そして上記あらすじが簡単すぎるので、もっと補完を。
とにかく相手のことが好き過ぎて、相手の良い所を片っ端から熱烈に語れる主人公の想いが一途過ぎてやられましたね♪
バレー部とバスケ部(と他バトミントンなどの部活)は同じ体育館を使用し、朝練の際、毎朝一番乗りのつもりで大喜くんは体育館を訪れると必ず千夏先輩が先に来ているわけですが。
実は千夏先輩は負けず嫌いで、「誰よりもたくさん練習する」ことを目標にしていました。
千夏先輩が負けず嫌いであることは、大喜くんは毎朝の朝練で知っていました。
また、去年千夏先輩が2年生ながら試合に出て、その結果僅差で負けた直後、
号泣しながらシュート練習をする千夏先輩を偶然見ていたことで、誰よりも真剣だということが分かったというエピソード。
それらを千夏先輩自身に語り、
千夏「最悪だぁ…あれ見られてたなんて恥ずかしすぎる…」
大喜「いやっ! 俺はっ、かっこいいって思ったんです。それだけ真剣にやってるんだって」
千夏「うん。ありがとう」
という、本当に千夏先輩のこと見過ぎであるが故に、それを心からカッコいいと全力で本人に言えるところ。
そして、
同じバスケ部の部員が千夏先輩の悪口を言っている…ように見えるシーン。
女子バスケ部A「ホントむかつくよね。千夏さぁ、関に告られたらしいよ」
女子バスケ部B「なんであいつが」
女子バスケ部C「ホントホント」
女子バスケ部D「部長だからって偉そうにしてさ」
「調子のってるよね」「わかるー」「ちょっと顔がいいからってさ」
「たいした努力もしてないくせに」
関というのは、男子バスケ部部長でイケメン。
千夏先輩のことを「千夏」と呼び捨てにしていて仲がよさそうで、付き合うのも秒読みという噂の先輩でした。
しかも大喜くんは、その関先輩が千夏先輩に告白しているところ、そして千夏先輩が「今は部活に集中したくて誰とも付き合う気はないんだ」という返事しているところを目撃しています。
それでも、彼はその女子バスケ部の彼女らに言います。
大喜「そんなことないです」
女子バスケ部「え、何? 君バレー部だよね?」
大喜「バレー部だけど、千夏先輩のことは知ってます。毎日一番に朝練にきて、雑用なんかも率先してやって。部活では誰よりも声出して走り回って。――中略――千夏先輩は何よりもバスケが好きで、バスケ部が好きなんです。だから、先輩の大切な部員が、先輩を傷つけるようなこといわないでください」
女子バスケ部「うん。てゆーか、今の、関の話だし。いちいちムカつくんだよね。上からだし、他学年は知らないかもしれないけど、関ってすごいナルシストでさ。よく千夏に告れたよね」
と、大喜くんは、まあやらかしたわけですがw
しかもそのやり取りの一部始終を千夏先輩に見られていた始末w
それで千夏先輩から告白を促すような流れになって上記結末になるわけですが。
大喜くんはやらかしたわけですが、でも、上記やり取りが本当に素晴らしいと思いました。
千夏先輩のために、見ず知らずの先輩女子に(女子バスケ部だから顔ぐらいは知ってたのでしょうが)ここまで意見できるなんて。
千夏先輩から見たら、自分のためにここまで怒ってくれる人なんて、そりゃ嬉しいでしょうね。
この記事をもし読むことがあったら、皆様もちょっと考えてみてください。
自分のために、ここまで本気で怒ってくれるような知り合いはいらっしゃいますか?
私は……心当たりがないこともないですが、残念ながらそういう存在は非常に少ないと答えざるを得ません。
その存在が友人であれ恋人であれ、あるいは既に妻や夫など家族となっている存在であれ、
いずれにしても、そういう存在は自分も心から大切に想ってあげてください。
どうでもいい他人のために、人は怒ったりしませんから。
逆に言うなら、自分が心から大切に想っている存在をバカにされたり傷つけられたところを目撃して、それで黙っていられる訳がないのです。
だから、この漫画の話に戻すと、
大喜くんが本当に千夏先輩のことを大好き過ぎて、それがちょっと突っ走り過ぎだけど、そういうところが千夏先輩の心を打ったのだとよく分かる描写でした♪
まあ相手のことを何でも分かっているほど見るって、一歩間違えればストーカーになってしまうわけですが(^_^;)
本作は、そういう心配もないぐらいの純愛でしたね。
恐らく私以外の読者も思ったでしょうね……こういう青春してみたかったとw
あと細かい所なのですが、上でちょっと書いたように、女の子が物凄く可愛いです。
千夏先輩はもちろんですが、上記やり取りしたモブバスケ部員(特に黒髪の子)とか、最後にチラッと登場した女子テニス部(部長?)の黒髪の子とか。
モブでさえめちゃくちゃ可愛いです♪
女の子の描き方が物凄くお上手というか、私好みの絵柄というか。
例えば矢吹先生が描かれる可愛い女の子とはまた違ったタイプの絵柄なんですが。
ややリアルな人間に近いタイプの絵柄、と言えばいいのか。
似たような絵柄(上手さのレベルは置いといて)を挙げるなら、『いちご100%』の河下先生とか、『I’s』の桂先生とか。
そういう感じの絵柄に近いでしょうか。
まあとにかくその可愛さもあって、千夏先輩が頬を膨らませる描写とか、最後の照れMAXの表情とかヤバすぎました。
話も絵も、読んでいて物凄く楽しかったです♪
『マッシュル-MASHLE-』
とりあえず、マッシュくん以外のキャラの掘り下げが最近増えてきて嬉しい限りです♪
ランスくんもそうですが、今回のランスくんの対戦相手、ワース・マドル。
本来はかませでしかない、対戦相手の過去まで描写した姿はとても良かったと思います。
しかもそれがまた中々に劣悪。
「食べるものがなくて常に餓死寸前」だとか、そういう過去に比べたら劣りますが、それでも、両親に……
父親「なぜこんなこともできない。私を失望させるな。価値のない連中とつるむなと言ったろ。お前は価値ある人間にならなければいけないんだ。この程度で満足するな。兄さんを見習え、私と同じ魔法局のエリートコースだ」
とか、
父親「寮のトップに認められただ? お前が目指すのはイーストンのトップ。魔法局に入ったぐらいではお前を作った価値がない。分かるか? 私にとって貴様はまだ価値がないんだ。――――いつになったらお前は価値のある人間になるんだ?」
とか、
こういうことを延々と言われ続けてきた幼少期を過ごした人間がどうなるのか、想像も難くないですね。
現実でもありえる教育方針だけに、マジでちょっと笑えません。
現実の場合は魔法局云々が医者とか弁護士とか? とりあえず物凄い職業に置き換えられるわけですが。
自分(親)が凄いから、自分の子供も凄いはずだと思い、自分以上の成果を子供に求めようとする。
あるいは自分にできなかったことを子供にやらせる。
そういう偏向教育は、ホント虐待だと思います。
学校とかは、ただでさえ出る杭は打たれるような傾向があります。
勿論そうじゃない学校もありますが、そういう学校も残念ながらあります。
例えば優れた成績を残した者に対する妬みや嫉み、そういう所から苛めが始まったりする。
家は、そういう人間の最後の逃げ場所でもあるわけです。
今回のワースくんは、別に苛められていたわけではないでしょうが。
家で虐げられていたら、安らげる場所がなかったんじゃないでしょうか。
そういう両親もホントに嫌になりますよね。
でも、同じような境遇で育ったランスくんに出会い、そのランスくんはマッシュくんと出会ったことで考え方を大きく改められ、
ランスくんの妹の台詞「頑張るって決めたことが大切だと思うの」がまさにそれですね。
今回のワースくんのご家庭に対する一種の答えだと思います。
例え一番になれなくとも、父親の言うエリートコースに進めなくとも、そのために頑張ると決めたこと。
そして実際死に物狂いで努力したこと。
結果が出なくともその努力は本物であり、結果が出なかった両親はそのことを見向きもせず、褒めもしなかったわけですが。
同じような境遇で育ったランスくんはそれが痛い程分かったんでしょうね。
ランス「その環境では一見才能や立場で価値が決まるかのように見えるが、オレはそうは思わない……貴様の言動全てが気にくわないが…その努力だけは認めてやる」
それは恐らく両親から言われたかった言葉で、自分が価値のある人間になりたかったのではなく、両親に認められたかったことを気づかされたワースくんでした。
なんというか、まさかあのランスくんが、対戦相手まで救ってしまうなんて。
本当に成長したねえ……(親気取りかw)
そしてそれも、マッシュくんと出会えたおかげなんでしょうね。
マッシュくんと、その友達の集団に彼が所属することは違和感バリバリなんでしょうが、彼もマッシュくんと出会えたことを感謝しているような描写がヤバ過ぎでした♪
『チェンソーマン』
一時期Twitterのトレンドにまでなってましたね(^_^;)
分かります。
そうなるのも分かります!
アキくん……
それだけですね💦
やはり、私の予想通り。
藤本先生は、アキくんだけ特別扱いしてご都合主義でアキくんが復活する、なんて甘い展開をするわけないだろうと信じてました!(おいw)
一時銃の悪魔に殺された時、アキくんの死亡シーンが手抜きすぎと私はちょっと憤りましたが。
今回のための伏線だったということで、もはやその時の発言は撤回せざるを得ませんね。
本作のキャラの死亡シーンって、かなり無慈悲に残酷に死んでいく描写がほとんどなんですが。
流石メインキャラのアキくん。
無慈悲なのはそうですが、それでも今までのキャラの死亡シーンの中で、最も悲しく、そして最も感動したのではないでしょうか。
読者以上に、実際にアキくんを殺さなければならなかったデンジくんの悲しみはその万倍でしょうが。
アキくんの精神描写での、デンジくんのあの泣き顔。
それが全てを物語ってますね……
あと今回やたらモブが賢いのはちょっと気になりましたが(^_^;)
今まで散々殺されるだけだったモブが、自分で考えてデンジくんに血を与える姿はちょっと違和感ですが。
自分たちが生きるのに必死と考えれば、そうでもないですね。
しかし、マジでこれからどうなるのか。
銃の悪魔はこれで倒したのかな?
じゃあマキマさんがラスボスということでおK?
『森林王者モリキング』
まさかこんなハチャメチャなギャグ漫画で、あれほどの純粋な癒しを読めるとはw
藍川家の隣にすんでいる花井家の女の子、桜がことあるごとに…
桜「藍川くんはすごいんだよ!? 本当に虫のこと何でも知ってるの!」
桜「今日藍川くんがね~」
桜「藍川くんがさ~」
桜「藍川くん…ムニャムニャ」
何この可愛い生き物!
まあ、桜はまだ8歳で、それが恋愛感情と自覚しているかは分かりませんが。
こんな虫が擬人化するトンデモギャグマンガでこういう癒し感満載のエピソードを見れるとは思いませんでしたw
そしてそんな桜の恋(?)を、まさかの虫たちが応援するという展開。
ハチャメチャで、翔太と桜に虫の求愛行動をさせるとかw
訳が分からない応援の仕方でも、彼らは彼らなりに主人のことを想っていることがよく分かる。
癒しと笑いを同時に頂けた素晴らしいエピソードでしたね♪
桜はもっと翔太と絡んでほしいな!
マジで癒されるw