感想

週刊少年ジャンプ2020 21・22感想(ネタバレ注意)

本日月曜日に23号が発売するのにも関わらず、何故か先週号をレビューしますw 恐らく23号のレビューは翌日以降にアップします。

私は週刊少年ジャンプを毎週購読しています。そして今回からそれぞれの作品を読んだ感想を書いていきたいと思います。全作品を読んではいますが、特に気になったものや新連載などを中心に書いていきます。

新連載『ボーンコレクション』

画像の表紙にもあるように、本号からの新連載作品。

妖怪がいて、陰陽師がその妖怪を倒す、陰陽師VS妖怪のような図式が成り立つ世界観です。妖怪が現れたら陰陽師にヘルプが入り、妖怪討伐任務に呼び出されるわけですが(学校で授業中にも関わらず、その呼び出しが入れば授業を免除されて任務に行けるので、どうも政府を始め普通に人々に妖怪が認知されているようです)、主人公の迅内カザミは陰陽師としては弱く、クラスメイトである人間だけでなく妖怪にも「ザコ」とバカにされる日々です。

対して幼馴染の天童りのは天才で、妖怪を一瞬で倒す、陰陽師になるための試験に首席で合格、おまけに落ち込むカザミに対し、紙? で構成されている巨大な馬である式神に乗ってカザミを見下ろしながら、

「落ち込まないで。カザミくんは立派に任務をこなせていますよ・・・

そのボロボロの姿を見ればわかります・・・」

と天然でひどいことを言ってきます。本人に悪気はないのも厄介です。ギャグ寄りですが、カザミはかなり傷つきます。しかしカザミにはある秘めた力があり、それを低級妖怪に使おうとすると、りのに全力で怒られながら止められます。

そしてその後、謎の巨乳の美女が空から降ってきて交流を果たし、実は妖怪で、さっきの力でその美女の力を借りて強い妖怪を倒す、という感じのもの。

 

感想としては、陰陽師の設定は『双星の陰陽師』を始め結構作品があるから、設定的にはやや厳しそうです。

幼馴染の女の子との組み合わせはサンデーで連載していた『結界師』を思い出します。

ただ最終的には妖怪の美女とのコンビになるなら、それはそれでどこかで見た作品ではあります。『ぬーべー』は、ちょっと違うかな?(^_^;)

まあでもこれだけ色んな作品があったらどの作品とも被らない完璧なオリジナル作品は実質不可能だと思いますし、

逆に異世界転生(あるいは召喚)ものを安易に使わないあたり、ジャンプはまだ頑張っている印象だと個人的には思います。

主人公が軽い性格のような感じでも、一本芯を持った「人間と妖怪を差別しない」といった考えを持っているので、それが作中で長所にもなり、短所にもなるのでしょうが、私的には好感が持てます。

ただ秘めたる力を使う動機が「周りからザコザコ言われて見返したい」といった印象を受けたので、そこはちょっとどうかとも思いました。最後の使用シーンは「おねえさんを守りたい」という動機が見えましたが、それでも幼いころに使った理由は確実に前者の理由で、最後の使用シーンにしても直前にりのとの力の差を見せつけられてもいたので。

まあ努力も必死こいてして、前述のりののように陰陽師の才能があるわけでもなく、しかも「才能がないと努力しても陰陽師の能力は上がらない(そうじゃないかもしれませんが私はそういう印象を受けました)」のであれば無理もないのかもしれませんが、「周囲を見返したい」という動機だけでは、ジャンプの主人公としては薄い気がします。今後は「人間も妖怪も関係なく、良いやつは守りたい」みたいな動機がどんどん強調されたらより好感が持てます。

あと残念なのは幼馴染のりのの見た目と性格でしょうか。作中でモブが「かわいい」と言ってますが、前述の悪気なく傷つけるところがちょっと印象はよくない上に、見た目も私個人的にはそこまでかわいいとは思えないのです(^_^;)まあこれは好みの問題なので、そこはあまり気にしなくてもいいですが。でも妖怪の美女との三角関係とかも好きなので、恐らく今後好感を持てるようなエピソードもたくさんあることでしょう。

対して妖怪の美女、白羅(パイラ)はかわいいと思いました。テンプレな話ですが人間界に新鮮さ(あるいは憧れ?)を感じて主人公と一緒に行くカラオケとかボーリングとかに一喜一憂する姿はどこかで見たことある展開だと分かっていてもかわいいです♪ そして強い者は孤独を感じるもの。人間と妖怪を差別も区別もしない人間と出会って、いわゆる「初めて女の子扱いされて、守られた」みたいなことにときめいて最後デレるのも分かりますし、その可愛さと尊さは死ぬほど分かりますw(今回の白羅がどこまでそれと合致しているかは不明ですが)

この白羅をメインヒロインにしようとして、あえてりのを見た目的にも性格的にも劣るように意図的に描いていらっしゃるのでしょうか?

白羅との交流だけでも面白そうですし、頑張ってほしいです♪

 

『鬼滅の刃』

いよいよ連載終了しそうでつらいです💦

無惨の炭治郎を引き留める行為は予想してましたが、予想以上に無惨が惨めになるよう描かれていたので、スカッとしましたw

漢字変換して気づきましたが、無惨の「惨」て「みじめ」とも読むんですね。ひょっとして狙っていたのでしょうか?w

もう本当に炭治郎を始め皆ボロボロなので、心の底から帰らせてあげてほしいです💦

でもカナヲが生存してたのが本当に良かった! 心から安堵しました♪

ただ、他の方もご指摘されていましたが、「上限の伍」はどこへ? と思いました。欠番となった上限の陸(ろく)、肆(よん)は登場したのにその間の伍が出ないのはおかしいですし、なのに大元の無惨が先に死ぬのはどういうことなのか(^_^;)

「無惨が死んだら他の鬼も全て死ぬ」みたいなことを産屋敷が言っていたから死んだのかもしれませんが、炭治郎に鬼の力が移った上に炭治郎は薬で人に戻っているので、果たして伍は本当に死んだのかという不安も残ります💦

 

『森林王者モリキング』

前回が新連載第1話目で、今回が2話。まず安心したのが、

ツッコミが勝子以外にいる!

ということです。確かにカブトムシが擬人化してただでさえあり得ない世界なのに、弟がそのことに何の疑問を持たずに「飼おうよ」と満面の笑顔で言い、「パパとママにそいつをどう説明すんのよ」と姉である勝子が言ったら「説明? なんの?」という返しをされる世界ですから、ツッコミが一人では追いつかないですよねw

今回初登場の両親は良いキャラですね! 勝子がおとうさん似(見た目は全然似ていないですが、あくまでツッコミに回れるぐらいの常識的な反応がw)、弟である翔太がお母さん似なんですね多分w

よりによってモリキングが彼氏と勘違いして暴走するお父さんというのはやはり面白いw

お母さんは気にせずあっさり受け入れるところがおおらかでもあり、器の大きさも感じさせる良いシーンですね。

そのお母さんがこういうことの決定権を持つみたいですが、なら確かにその直前のお父さんに全否定される下りいらなかったわけですがw

そのツッコミができるからこその無駄なやり取りだったんですねw

あと、もう一つ気になったのが、

「こいつ一夏で死ぬの!?」

さらっと問題発言が💦

いや確かにカブトムシの性質そのままならそうなんでしょうが、あれほど特殊なカブトムシの王なら、何とかそれを覆してほしいですね💦

ジャンプの主人公が一夏で死ぬのは中々キツイ(^_^;)

 

『Dr.STONE』

現実の世界が、「もし人類不在で数千年経ったらどうなるのか」というのを物凄くリアルに描いているのが凄いです!

しかも今回はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ。人はいなくなっても建造物は残るのかと思いましたが、やはり人の手入れもなしにあの美しい橋が残るわけもなく・・・

ゴールデンゲートブリッジは私も行ったことあったので、ちょっとしみじみ「無くなってしまうのか」とさみしくなりました。

あとワニに襲われるシーンの最強オールスターの集結カットインが物凄くカッコいいです!

最強というのは文字通り「最も強い」ことであり、「最強である人物のオールスター」って意味ならその言葉を使うのは間違っているのですが。「最強の集団」という、集団に対する言葉なら間違っていないのですが、まあそういう野暮なツッコミは無粋ですねw

銀狼をそのメンバーに加えといて金狼がいないのは何で? とも思いましたが、別チームとか?

あと氷月さんワニ肉のハンバーガー食べる時なんで後ろ向いて震えてたの? 美味しいの? 嬉しいの? それともハンバーガー(もしくは肉全般かワニ肉が)苦手なの?

めっちゃ気になるんですけどwww

 

『アクタージュ act-age』

今回のCMに限らないと思いますが、芸能人はもちろん、テレビを始めとするメディアに出る全員に言えることですよね。ユーチューバーは、グレーかもですが(^_^;)

監督やプロデューサーや作家、他に企画を作る職種の方々がどれだけいらっしゃるのかは分かりませんが、そういった方々の要望に応じた芝居、演技をしなければならないのです。

確かにプロを名乗るなら「俳優の都合は関係ない。プロを名乗るのなら意地でも求められる芝居をやりなさい」というのは真理とも言えます。俳優が「どういう気持ちでこの話を書いたかが分からない」という理由で求められる演技をしないのなら、その俳優は二度と使ってもらえないでしょう。

でも、「本当にその演じるキャラクターになりきる」とでもいうのか、そういう演技をする夜凪さんには非常に向いていないCMの仕事でありながら、「商品の開発者と話をしたい。それによって宣伝する商品を好きになる」という無茶ぶりを通すことで光明を見出すというのは、多分賛否両論あるでしょうね。

私的には良い点も悪い点もあると思ったので、どちらとも言えないのですが、フィクションとして見るのなら賛成派です。

ただ悪い点としては、「その無茶ぶりを通すために監督を始め、たくさんの人間を時間が押してるのに待たせた」ことです。

CMに限りませんが、こういう撮影の仕事は役者が主役のように思いますが、でも沢山の裏方によって支えられてもいます。監督や音響や照明を始めとする撮影スタッフですね。そして今回はCMなので、スポンサーの方々と商品のメーカーの社員です。

私より実際の俳優の方がそういうのは分かるでしょうに、なのにその夜凪さんがそれらの裏方を自分の都合で自分が納得のいくまで待たせるというのは、大物俳優でもやってはいけないと思います。もちろん演技に納得ができなくて俳優自らNGにしてリテイクを要求するというのは聞いたことありますが、限度があると思います。仕事なのだから、スケジュール通りにやる義務も当たり前ですがありますし。

でも、それによって「本当に心からスポンサーの商品を好きになって最高のCMができる」という可能性が生まれること、「好きでもない商品を好きだと言ったり美味しくない商品を美味しいと言わなければならない」という俳優とスタッフ側の気持ちの齟齬は発生しないということ。

何よりフィクションなのですから、俳優とスタッフ双方が納得する道があっても良いと思ったので、私は今回の展開はアリだと思います。「この世界での戦い方」、中々上手い言い回しだと思いました♪

 

『ミタマセキュ霊ティー』

個人的に大好きな作品です。今回はハゼレナのお母さん初登場。しかもまた良いキャラしてます。久しぶりに娘が起きている時間帯に帰宅したら、家に成人男性が掃除しながら当たり前のように居たのです。女子高生の家にですよ?

普通に考えたら通報されてもおかしくないレベル

なのですが、流石お母さん。掃除したりお風呂入ってから寝るよう促したり手縫いの雑巾を渡したりのミタマさんに「保護者ヅラしないでもらえます? この子の母親は私なんですけど」と発言。

え、そっち!? 心配するのそっち?w

「どこの馬の骨ともわからない男にお母さんできると思ったら大間違いよ」

違う! そうじゃないw

心配するのは絶対そこじゃないw

そして一番ツボったのはお母さん選手権開催後の以下のやり取り。

母「ルールは簡単。いくつか対決をして最終的にどっちがよりお母さんかレナちゃんにジャッジしてもらうわ」

ハゼレナ「いやどう考えてもお母さんがお母さんだよ」

鳩胸先生、ギャグのセンス凄いです。めっちゃ笑いましたw